肝硬変ってどんな病気?

肝硬変は、慢性肝炎の持続により、
びまん性に肝細胞の変性、壊死、脱落、再生が繰り返され、
次第に門脈領域の線維化が進み結節形成になる肝臓の病気です。

 

成因は、C型・B型肝炎、アルコール性肝炎が90%ほどです。

 

肝硬変は進行すると、黄疸や腹水貯留、肝性脳症などの
肝不全症状や合併症が発症します。

肝臓の構造

肝臓は、右上腹部、横隔膜の真下にあります。

 

そして、一部が横隔膜に接していますが、大部分は腹膜に覆われていて、
人体内で最大(1000〜1500g)の実質臓器です。

 

肝臓は、肝鎌状間膜(かんかまじょうかんまく)によって、
右葉(うよう)と左葉(さよう)に、解剖学上は分けられています。

 

肝臓の下面の、胆嚢(たんのう)と下大静脈(かだいじょうみゃく)を結ぶ線を
カントリー線といい、機能的に、右葉と左葉に分けられています。

 

また、肝臓は、門脈の分岐を軸に、
S1〜S8の区域に区分されたり(クイノーの肝区分)
外側、内側区域、前・後区域、尾状葉の5分類に分ける(Healey&Schroy分類)こともあります。

 

肝臓は、2500億個の肝細胞で構成されています。
そして、同じく肝細胞で構成されている肝小葉が形態学的単位です。

 

血液は、心臓から大動脈、腹腔動脈、総肝動脈、固有肝動脈、小葉間動脈の順に
流れ込みます。

 

そして、類洞(るいどう)を動脈血が走行するとき、
肝細胞が酸素を取り込んで、静脈血となり、中心静脈に流れ込みます。

 

肝小葉は、中心静脈を中心とする六角柱体です。
そして、周りをグリソン鞘が取り囲む形になっています。

 

グリソン鞘には、小葉間動脈・小葉間静脈(小葉間門脈)、小葉間胆管があります。

 

門脈は、上腸間膜静脈・下葉間膜静脈、脾静脈などで構成されています。

 

この門脈は、小葉間静脈(小葉間門脈)となり、類洞を走行する際、
肝細胞が栄養分を取り込み、中心静脈に流れ込みます。

 

中心静脈からは、肝静脈から下大静脈、心臓へと循環されます。

肝臓の機能

肝臓は、門脈から運ばれてきたさまざまな物質を代謝し、
必要な物質を合成・貯蔵し、
不必要な物質は排泄するという働きをもちます。

 

ついまり、体内における化学工場であると言えるでしょう。

 

糖代謝

 

肝臓に運ばれたグルコースは、グリコーゲンとなり貯蔵されます。

 

血糖値が低下したとき、グリコーゲンの分解や糖新生によって
肝静脈を経て、全身にブドウ糖を供給します。

 

タンパク質代謝

 

肝臓に運ばれたアミノ酸をもとに、
アルブミンなどの血漿タンパク、フィブリノーゲンなどの血漿凝固因子、
コリンエステラーゼ、リポタンパクが合成されます。

 

タンパク質代謝の過程で生じたアンモニアを肝臓の尿路回路で解毒し、
尿素として排泄します。

 

ビリルビン代謝

 

脾臓で破壊された赤血球は、間接ビリルビンとなり、
肝臓でグルクロン酸抱合されます。
そして、直接ビリルビンとなります。

 

胆汁の成分となって、十二指腸に排泄されます。

 

脂質代謝

 

糖質がエネルギー産生に使われないとき、
脂肪酸合成を行ないます。

 

リン脂質、コレステロール、中性脂肪・胆汁酸を合成します。

 

β酸化とは、脂肪酸が分解されることです。
このβ酸化が行なわれると、ケトン体が生成されます。

 

ビタミンD代謝

 

ビタミンを貯蔵します。

 

ビタミンDを活性化します。

 

ホルモン・毒素の排泄

 

ホルモンや毒素の不活化・無毒化・抱合を行い排泄します。